辨 |
メタセコイア属(アケボノスギ属) Metasequoia(水杉 shuĭshān 屬)には、この一種があるのみ。 |
ヒノキ科 Cupressaceae(柏 băi 科)については、ヒノキ科を見よ。 |
訓 |
属名 Metasequoia は、「後のセコイア」。下の説を見よ。
ヒノキ科セコイア属 Sequoia(北美紅杉屬)は 1属1種、イチイモドキ(セコイアメスギ) S. sempervirens(北美紅杉)が アメリカ合衆国西部(オレゴンからカリフォルニア)に自生する。高110-120mに達する。
その属名 Sequoia は、アメリカ先住民 Cherokee 族の指導者・学者 Sequoyah(1770?-1843;E. George Guess)に因む。彼は、86文字からなる Cherokee 文字表を作った。 |
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説 |
中国の四川・湖北の標高900~1300mの地に自生(『週刊朝日百科 植物の世界』83冊,13-215)。
1943年に発見され、生きている化石として有名。 |
1941年、日本の植物学者三木茂(1901-1974)は、日本の植物化石の中から スバールバル諸島から出る化石種 Sequoia disticha に近いものを見出し、アケボノスギと名づけ、別属
Metasequoia を立てた。
1943年、中国の林務官王戦は、四川省の長江支流磨刀渓で Metasequoia 属の針葉樹を発見した。中国の植物学者HuとChenは、これをMetasequoia
glyptostroboides と名づけた。現在は、これをアケボノスギと呼ぶ。 |
誌 |
日本には、1949年にアメリカから入り、広く庭園などに植えられている。 |